診療内容about our treatments

どのようなタイミングで
不妊外来を受診したらよいですか?

  • 赤ちゃんが欲しい、タイミングがわからない。
  • 赤ちゃんが1年できない。
  • 二人目の赤ちゃんが欲しい(一人目はすぐできたのに)。
  • まだ高度生殖医療(体外受精、顕微授精)はちょっと無理。
このような方はまずは当院にご来院ください。
不妊症の定義
生殖年齢の男女が妊娠を希望し、1年以上避妊せず性交を行っているにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合を不妊症と言います。
一般不妊症治療がご希望の患者様が対象です。他院でも同様な治療歴があって体外受精や顕微受精などの高度生殖技術(ART)がご希望の患者様は不妊専門の病院をお訪ねください。また初めから下記のような患者様は不妊専門の病院に行かれることをおすすめします。
初めから不妊専門の病院に受診した方が良い患者様(あくまでも一般的な考え方です)
  • 40歳以上の女性(それまで一度以上の妊娠の経験のある方は除く)
     第一選択枝として体外受精もあるため、不妊専門の病院をおすすめします。
  • 不妊期間が2年以上の患者様(普通に避妊せず性交渉を行っているにも関わらず)
     高度生殖医療が必要な場合が多いです。
  • お忙しくて通院できない患者様、ご主人が忙しくてほとんどご自宅にいないご家庭
     職場のお近くか土日もやっている不妊専門病院が良いでしょう。ご主人の精子も凍結保存できます。

不妊症の原因は
どのようなものがありますか?

  • 女性因子と男性因子があり、男性因子が約半数近くあります。
  • 不妊原因は卵巣因子、卵管因子、子宮因子、男性因子、免疫因子に大別されます。
    卵巣因子:卵巣予備能の低下は主に加齢が原因です。その他は黄体機能不全などがあります。
    子宮因子:子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどによる着床障害と頸管粘液不適合による頸管因子があり、これは人工受精で妊娠可能です。
    免疫因子:原因不明不妊症に多く含まれていると考えられています。
  • 原因不明不妊症(11%)があります。
    卵管通過性のある卵管機能障害
    受精障害
    器質的疾患のない着床障害
    ① ② は生殖補助医療で妊娠は可能ですが は治療困難です。
不妊症・不育症治療(MEDICALVIEW社)より引用

不妊検査はどのような事をしますか?

一般不妊検査(不妊スクリーニング検査)をまず開始します。
月経周期の中での不妊検査時期
基礎体温測定
まずは受診前からつけてみましょう。排卵や黄体の機能の評価ができます。グラフをご持参ください。
(経腟)超音波検査
子宮や卵巣の状態観察に必須です。卵胞発育モニタリングには欠かせません。排卵時期に毎月1〜2回卵胞チェックを行います。
ホルモン検査
卵巣機能評価に必要です。測定時期が重要で卵胞期初期の月経周期3〜7日目に採血します。
卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、エストラジオール(E2)、乳汁分泌ホルモン(PRL)、黄体機能不全を疑う場合はプロゲステロン(P4)を黄体中期に採血します。
クラミジア抗体検査 (IgG)
感染既往歴があると卵管因子に影響があります。
卵管疎通性検査
当院では超音波下卵管通水法を受けて頂きます。通過不良の場合にレントゲン造影検査(子宮卵管造影検査)を受けて頂きます。
精液検査
不妊症カップルの原因の約50%は男性因子です。(男性のみ24%、男女ともが24%とWHOで報告しています。)早めに検査すると良いでしょう。ご自宅採取ですので当院から30分以内の患者様のみです。ご主人はご来院しなくても大丈夫です。
頸管因子検査
精子頸管粘液適合試験(フーナーテスト:性交後試験)排卵日頃に検査することが必要です。
抗ミュラー管ホルモン (AMH)
近年増えている検査ですが保険診療外検査(自費)です。卵巣内に残存する卵子の数に相関するAMHを測定することで、卵巣予備能を評価することができます。採血は月経周期のどの時期でも評価可能です。
卵子の質は、このAMHでは評価できません。年齢に相関します。
お忙しいと思うのでご自分のペースで少しずつ検査を進めてください。
始めから無理すると続きません。

不妊治療はどのように受けたらよいですか?

当院ではタイミング指導から濃縮AIHまで行っています。
不妊治療の基本方針です。
  • 身体的、経済的負担の少ないものから始めてみましょう。
  • 加齢による妊孕能低下を考慮した積極的ステップアップをできるだけ躊躇しないようにしましょう。(後で後悔しないために)
  • ご夫婦の意志が最も大切です。あまり無理しないことも時として必要です。通院が嫌になったら休憩してください。
  • 11%の方は原因不明であることの認識も必要です。残念ながら頑張っても無理なことも時としてあります。

配偶者間人工授精(AIH):3周期から6周期まで(年齢が考慮されます)
適応は ① 軽度乏精子症、精子無力症 ② 性交障害 ③ 頸管粘液不適合 ④ 原因不明不妊症などです。
当院の不妊治療の基本方針

妊娠前にすることはありますか?

妊娠前の準備も一緒に始めましょう。
  • まずは生活習慣を見直しましょう。(生活習慣病は大丈夫ですか?)
  • 太りすぎや、やせ過ぎは良くありません。BMI 20〜24を目安に食事や運動療法を見直しましょう。
  • 妊娠1か月以上前から葉酸400μg/日の葉酸サプリメントを摂りましょう。
  • 喫煙者は禁煙しましょう。(ご夫婦ともに)
  • 風疹などの抗体検査は大丈夫ですか?(ワクチンを受けると2か月避妊が必要です)

診療時間

 
9:30〜12:30
15:00〜18:30
休診日 土曜午後・日曜・祝日・火曜(月1回)
火曜・木曜は不定期診療
土曜日は13:00まで
受付け終了時間は診察終了15分前まで(新患の方は30分前まで)にお願いします
【診療カレンダーの見方】
赤色は全日休診です。日にちの数字が青色で下線付きのところをクリックするとその日に何があるのかメッセージが表示されます。当日は数字が大きな太字で表示されています。

アクセス

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